ちくま文庫

仕事と日本人 新版

著者:武田晴人
レーベルちくま文庫
出版社筑摩書房
シリーズちくま文庫
発売日2026年5月11日(月)
価格1210円
ISBN9784480440631

あらすじ

「働かざる者喰うべからず」。日本では、働こうとしない怠惰は、罪深いものと考えられている。しかし、こうした仕事観が常識となったのは、それほど昔ではない。私たちの御先祖様は仕事を勝手に休んでいた。「仕事の主人」たりえたのだ。それに比べて現代の労働のなんと「不自由」なことか─-。仕事のあり方をたどり、近代的な労働観を超える道を探る「仕事」の日本史二百年。 解説 松沢裕作
第1章 豊かな国の今、問われる選択 
1 仕事の入り口の戸惑い 
2 若年者の不安定就業ーフリーターとスラッカー 

第2章 「労働」という言葉 
1 「怠惰な」日本人 
2 「労働」という言葉の意味と由来 
3 「働」という漢字 
4 輸入学問・経済学のなかの「労働」 
5 忌避される対象としての労働 

第3章 「仕事」の世界、「はたらき」の世界 
1 イギリスの経験 
2 速水融の勤勉革命論 
3 勤勉革命の背景 
4 「はたらき」は際限のない長時間労働だったのか 
5 労働集約的な農家経営と手工業生産 

第4章 「労働」観念の成立 
1 工場の成立 
2 職人の転身 
3 職人たちの転落 
4 都市の下層社会
5 工女たちの世界 

第5章 時間の規律 
1 近代における時間の観念 
2 労働時間の制限 
3 作業時間の標準化 
4 定年制 

第6章 残業の意味 
1 残業の誕生 
2 残業の捉え方 
3 「義務としての残業」と「責任としての残業」
4 増収の手段としての「残業」 
5 残業手当とサービス残業 

第7章 賃金と仕事の評価 
1 賃金の成立 
2 賃金の長期的な変動 
3 学歴と俸給 
4 「労働」の評価と「仕事」の評価 

第8章 近代的な労働観の超克 
1 西欧近代のゆがみとしての「労働」観 
2 労働の現在 
3 再び「仕事」の主人となること
あとがき 
文庫版へのあとがき 
引用・参照文献目録
 
解説 ポスト・バブル期の「経済学批判」  松沢裕作

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